赤面症の治療
赤面症克服法にはさまざまな方法があります。赤面症を克服するためには、自分自身の努力が必要なこともあります。しかし、専門家の判断を仰ぎ、適切な指導を受けたほうがいい場合も多いのです。
どんな人が赤面症克服法を求めているのでしょうか。多くの場合、「真面目」な方がそうだと思います。そもそも、「赤面してもいいや」と思っている人は、自分を赤面症だと認識していません。こうした「赤面してもいいや」という心理状態になることも、赤面症の治療手段として有効です。いずれにせよ、「現状を、なんとかしたい」と思っている人が、赤面症克服法を求めているはずです。
しかし、素人判断では赤面症になった原因をなかなか判断できません。原因は心理的なもとばかりとはかぎりません。たとえば、甲状腺の病気で緊張しているときのような症状、つまり頬の紅潮、多汗、動悸などのような現象が出ることがあるのです。まず、赤面の症状が、身体的な疾患によるものでないことを確認しておきましょう。
身体的な異常がないことが確認できたら、つぎは心理的な原因です。一度、精神科などで治療を受けてみることも、お勧めします。赤面症克服法は、こうした精神的な原因による赤面症の指導が中心となります。といっても、赤面症「だけ」の治療というケースは、じつは少ないのです。なぜなら、赤面症克服法は「対人恐怖」を克服しなくては、根本治療にならないからです。赤面症が別の症状に移行してしまうケースもあります。やはり、精神科の先生の適切な指導をうけて、根本的な治療を行いましょう。