他の症状と赤面症
赤面症克服法を行う第一歩として、自分の症状を正しく認識する必要があります。赤面症や、そのほかの対人恐怖症状として、どのようなものがあるかを知っておきましょう。
赤面症とは、人前で顔が赤くなることが非常に苦痛に感じる症状のことです。顔が赤くなったり、耳たぶが赤くなったりして、他人から変な奴だと思われるのではないかと不安になり、人と合うのが苦痛になる病気です。
これに近い症状として「視線恐怖」があります。これは、人の視線が怖くて目を合わすことできない、とか、自分の視線が他人に不快感を与えるかもしれない、と思ってしまう症状です。これが高じると、愛想笑いすらもできないという人もいます。
また、「会食不能」という症状もあります。これは、ほかの人と一緒に食事できない、という症状をもちます。人と外食しようとすると、胸やのどがつまったような感じがして、食事ができなくなる症状です。
電話が怖いという症状を訴える人もいます。電話は、他の人と直接会うわけではありませんが、やはり対人恐怖のひとつといえるでしょう。電話になったとたん、普段話しているような、普通の言葉遣いができなくなる、といった症状に悩んでいる人もいます。また、「書痙」といって、人前で字を書こうとしたとたん手が震えて、字が書けなくなる、という症状もあります。こうした症状は、震えないように意識すればするほどひどくなります。
赤面「だけ」を治そうとしても、赤面症克服法はマスターできません。このことに気付いてください。