認知行動療法
認知行動療法は赤面症克服法だけでなく、そのほかの様々な症状を改善することができる方法です。広く実施され、効果をあげています。
認知行動療法の特徴は、自分にとっては当たり前だと思い込んでいることが、他の人にとっては決してそうではないと気付くことです。赤面症克服法としては「顔が赤くなってしまって、他人に変に思われている」というような思い込みや思考を、他の視点観点から見直すのです。
認知行動療法を分かりやすい例として、すぐかっとなる、という心理について、患者の思考方法を変えていく場合をみてみましょう。まず患者に、「そのような行動によって、あなたはどんなことを求めているのですか?」と聞き、患者自身に考えさせます。そして「もっと効果的で、害の少ない方法で、それを達成できませんか」と尋ねていきます。「かっとなって」「ものを壊したり」「他人を傷つけたり」するよりも、もっと自分の意思を伝えやすい方法があることを、患者自身に気づかせるのです。患者が自分でもっと効率的な解決を見つけることを、手助けする方法といえます。
認知行動療法には時間が必要です。しかし、これを体得しておけば、赤面症克服法としてだけではなく、長い人生において、さまざまな壁にぶち当たった場合、それを乗り越えるためにきっと役に立ちます。